
新しい記事を公開した場合、一定の頻度で更新されているサイト(あるいはブログ)であれば、おおよそ数分~数時間程度でインデックス(Googleのデータベースに登録)されるのが一般的です。
なぜなら、GoogleのクローラーであるGooglebotは(その性質として)、新しいコンテンツ(記事など)を頻繁に公開するサイトには、比較的、高頻度でクローリングをしにやって来て、新しいコンテンツがないかどうか探すからです。
こちら↓の記事では、新しく公開したコンテンツがどのような仕組みで検索データベースへ登録され、どのようなルールによって検索順位が決定されるのか?といったことを具体的に解説しています。
しかし、サイトの更新頻度なんて、サイトによってバラバラですよね?だから当然、クローラーの訪問頻度もサイトによってバラつきがあります。
それに、作ったばかりのサイトに関しては、クローラーの訪問頻度が非常に少ないのが一般的。
「ってことは、更新頻度が少ないサイトや、立ち上げたばかりのサイトは不利じゃん!」
そう思われてしまっても仕方ありません。
でも大丈夫。実はそんな心配性のあなたのために、Googleさんはちゃんと対策を準備してくれています。
更新頻度が少ないサイトや、新しく立ち上げたばかりのサイトであっても決して不利にならないように、Googleさんは非常に素晴らしいツールを用意してくれているんです。
それが、今回ご紹介するFetch as Google(フェッチ アズ グーグル)というツール。
「新しい記事を書いたのに、いつまで経っても検索結果に表示されない(インデックスされない)…。」
「作ったばかりのサイトだから、インデックススピードが遅い…。」
このような悩みはもちろん…
「ライバルサイトよりも早く最新情報を書いて、いち早く記事をインデックスしたい!」
…なんていう要望にも、Fetch as Googleならしっかりと応えてくれます。
当記事をしっかりと読んで、ぜひFetch as Googleの使い手になってくださいね。
この記事の目次
目次
3.コンテンツがインデックスされているか否かをチェックする方法
4.Fetch as Googleを使ってコンテンツのインデックスリクエストをする方法
1.Fetch as Googleとは?
それではまず、Fetch as Google(フェッチ アズ グーグル)とはいったい何なのか?という点からご説明していきたいと思います。
Fetch as Googleとは、①Googleのクローラー(Googlebot)に対して、「私のサイトを巡回(クローリング)しに来てくださいな!」というお願い(リクエスト)をすることができたり、②クローラーがあなたのサイト情報をどうやって取得して、どのように認識しているのか?といったことを知ることができる、Google Search Console(グーグル サーチ コンソール)の機能の一つです。
特に、①クローラーに対するインデックスのリクエスト(私のサイトを巡回しに来てくださいな!というお願い)は、公開されたばかりの記事を1分でも1秒でも早くインデックスしてもらいたい!といった時に使うと非常に効果的です。
ちなみにFetchとは、「呼んでくる、呼びに行く」といった意味があります。
以下、Fetch as Googleを実際にどうやって使うのか?ということについて解説していきます。
※上記②の「クローラーがあなたのサイト情報をどうやって取得して、どのように認識しているのか?」が分かる機能をレンダリング機能と言います。レンダリング機能を使いこなすには、ある程度のサイト制作知識が必要となるため、当記事ではレンダリング機能に関する解説は割愛しています。
2.Fetch as Googleを使うための準備
前述の通り、Fetch as GoogleはGoogle Search Consoleの機能の一つです。
ですので、Fetch as Googleを使うには、まず、Google Search Consoleにあなたのサイトを登録しておく必要があります。
Google Search Consoleの登録と設定方法については、こちら↓の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
3.コンテンツがインデックスされているか否かをチェックする方法
当記事の冒頭で、「新しい記事を公開した場合、一定の頻度で更新されているサイト(あるいはブログ)であれば、おおよそ数分~数時間程度でインデックス(Googleのデータベースに登録)されるのが一般的」ということをお伝えしました。
もちろん、高頻度で更新されているサイトであっても、新しく公開した記事がすぐにインデックスされない時もあります。また、多くの場合、記事を公開したら即インデックスされたい!と思うのが当たり前でしょう。
ただし、そもそも公開した記事がインデックスされているのかどうかが分からなければ、すぐにFetch as Googleを使ったほうが良いのかどうかも分かりません。
そこで念のため、公開した記事がインデックスされているのかどうかを確かめる方法をご紹介しておきます。
やり方は非常に簡単。
まず、Webブラウザ(Google ChromeやInternet Explorer等)を開き、画面上部のURL欄に「site:」と入力します。
次に、入力した「site:」の後へ、インデックス済みかどうかを調べたいコンテンツのURLを入力(コピペ)し、キーボードの「Enter」キーを押してください。
無事にインデックスされている場合は、このように↓コンテンツが検索結果に表示されます。
逆に、インデックスされていない場合は「site:http://○○○○○○○.com/△△△/ に一致する情報は見つかりませんでした。」と表示されます。
このように↑、もしもコンテンツがインデックスされていない場合には、次の「4.Fetch as Googleを使ってコンテンツのインデックスリクエストをする方法」を試してみましょう。
4.Fetch as Googleを使ってコンテンツのインデックスリクエストをする方法
それではここから、Fetch as Googleを使って、Googleのクローラーに、コンテンツのインデックスリクエスト(再クロール申請)をする方法について解説していきます。
やり方は非常に簡単なので、実際にやってみれば恐らく一回で覚えられると思います。
4-1.インデックスリクエストするページ情報の取得
まずはじめに、Google Search Consoleへログインし、目的のコンテンツが属するサイトを選択してください。
Google Search Consoleのダッシュボードのページが開きます。画面左に並ぶメニューの中から、「クロール」→「Fetch as Google」と進みます。
すると、URLの入力欄が表示されますので、ここへインデックスをリクエストしたいコンテンツのURL(パーマリンク部分のみ)を入力し、「取得」をクリック。
「インデックスに送信」というボタンが表示されれば、無事にページ情報が認識されている証拠です。「インデックスに送信」をクリックしてください。
※「インデックスに送信」ボタンは、「ステータス」の部分が、「完了」、「一部」、「リダイレクトされました」のいずれかが表示された時のみ有効になります。また、「インデックスに送信」ボタンは、ボタンが表示されてから4時間を経過すると無効になります。その際は再度、ページ情報の取得作業をおこなって下さい。
4-2.送信方法の選択
次に、いま取得したページ情報を、Googleに対してどのように送信するのか?を選択する画面が表示されます。
はじめに、「当たりめーだろ!」と思わず突っ込みたくなる、「私はロボットではありません」にチェックを入れ、次に、ページ情報の送信方法を二つの選択肢から選びます。
各選択肢の意味はこちら↓
このURLのみをクロールする:指定したURLのみをクロールしてもらいたい場合(※月に通算500件まで)このURLと直接リンクをクロールする:指定したURLと、そのURL内に含まれる全てのリンクもクロールしてもらいたい場合(※月に通算10件まで)
※通算と書いている理由:Google Search Consoleに登録しているサイトが複数ある場合、それらのサイトでインデックスリクエストをしたものも通算されるため。Search ConsoleのGoogleアカウントをサイト毎に分けている場合はこの限りでない。
最後に「送信」をクリックしましょう。
このように↓、「インデックスに送信されたURL」と表示されれば、インデックスリクエスト(再クロール申請)は成功です。※上記二つの選択肢のうち、「このURLと直接リンクをクロールする」を選択した場合は、「インデックスに送信されたURLとリンクページ」という表示になります。
5.Fetch as Googleを使う場面
最後に、Fetch as Googleをどのような場面で使うのか?をお伝えします。
僕の場合、サイト内のインデックス対象となっているコンテンツに何かしらの修正等を加えた時には、基本的にその都度、Fetch as Googleを使って再クロール申請をしています。
具体的には…
- 新しく記事を公開した時
- すでに公開済みの記事に修正を加えた時
- 公開済みの記事にコメントが付いた時
- 良質な被リンクをもらった時(※「良質な被リンク」とは、例えばリンク元サイトのページランクが高いナチュラルリンク等のこと)
また、Fetch as Googleの再クロール申請に関してよく頂く質問の一つに、「再クロール申請は何度やっても良いのでしょうか?」ということを聞かれます。
これに関しては、「4-2.送信方法の選択」でもご紹介した通り、あらかじめひと月に割り当てられている回数が定められていることから、この回数以内であれば、基本的には何度実施しても問題ないという見解です。
ただし、何も変化が無いのに再クロール申請すると、クローラーにとっては「特に用もないのに呼び出すんじゃねーよ!」って感じで迷惑がられる可能性もあります。
ですので、できるだけ無駄な再クロール申請はしないようにしましょう。